「複利は人類による最大の発明だ」とアインシュタインも述べたほど、複利には大きな効果があります。この複利効果を味方にさえつける事ができれば、あなたの現状を必ず好転させるでしょう。
今回は、資産運用を行う上で重要となる『複利効果』の知識について、記事を書いていきます。個人的にこの複利効果を私は自分の子供に必ず教えようと思っている知識です。
今お金に困っている人はこの複利効果を理解し、今後取る行動にこの概念を足して行動してみて下さい。私はこの『複利』の概念を持つようになってから以前に比べて、見える世界が激変しましたし目標が高く持てる様になりました。必ず貴方の人生もより豊かにする知識となる事でしょう。
■目次
- 複利効果とは(複利と短利)
- 単利と複利の効果比較
- 資産を倍にする72の法則
- 最強の投資法 積み立て投資と複利運用
- 1億円を作る為の具体的な積立複利運用方法
- まとめ
【複利効果とは(複利と短利)】

冒頭にも触れましたが、この複利効果は、かの有名なアインシュタインを「複利は人類による最大の発明だ』と言わしめた程の物なのです。
アインシュタインが残した最大の発見は、エネルギーの大きさは物質の質量に光速の2乗をかけたものに等しい(E=mc²)と言う相対性理論と言う事はご存知の人も多いことでしょう。
しかしこの現在の科学技術の進歩に大きな功績があったこの相対性理論よりも、彼にとってこの『複利効果』は大発見だったのです。これに気づいた時、博士はもっと若い頃から複利を知っていればよかったと思ったでしょう。今回この記事で複利の知識を得た人は当時のアインシュタインよりも未来の可能性が広がる可能性が十分にあると言う事です。
さて、本題に入っていきましょう。
◆『複利』とは
複利とは元々の投資元本に対し得た利息を元本に再投資し、またその元本に対し利息を含んだ総額を新しい元本として再投資していく仕組みの事です。
利息を利息として受け取り、再投資しない場合は単利です。
複利効果とは、運用で得た収益を当初の元本にプラスして再び投資することです。これにより得た利益が元となり、過去の利益よりも大きな利益を生み、ふくらんでいく効果が生まれます。
この複利のイメージとしては雪だるまを作るイメージをして下さい。ある程度の大きさの雪玉を転がすだけで作るのはかなりの時間が要すると思います。しかし、そこそこの大きさに雪玉が大きくなれば、あとは雪が積もった地面の上を転がすだけで、簡単にその雪玉はみるみる大きくなります。長期投資もこのようなイメージと全く一緒で、ある程度の資本の額を超えてくると、この複利効果を使えば、見る見る元本が膨れ上がるのです。
◆『単利』とは
複利を理解するためには、複利の対義語も理解すると分かりやすくなります。「複利」の対義語は「単利」と言います。
「単利」とは、運用で得た収益を(元本にプラスせず)毎回受け取り、当初の元本の金額のままで運用する方法です。
イメージとしては、投資で得た利益を全て使ってしまう浪費家をイメージして下さい。このパターンの人は巷には相当数おり、投資やギャンブルで利益が出た際に気分がよくなってしまい、ブランド物を買いあさったりキャバクラなどで散財してしまい、結果的に手元の元本は少しも増えていない人の事です。
当然、投資やギャンブルで絶対に勝つ事や、ましてや勝ち続ける事はありえませんので、上記のような短利で投資やギャンブルで得た利益を浪費するタイプの人は、長期的には確実に市場からリタイアして去っていきます。
【単利と複利の効果比較】
具体的な数字を用いて複利と単利を比較してみます。
❶元本が1,000万円、利回り3%で5年運用できた場合を考えていきます。
◆単利の場合
毎年の利益は1000万円の3%ですので、1000万円X3%=30万円
これが5年間ですので、
=1,000万円(元本)+(30万円×5回(利子))=1,150万円となります。
◆複利の場合
複利の場合は毎年の利息を元本に加えて運用します。計算式はこの様になります。
【公式】複利運用の計算式=手元資金×(1+R)^N
※R:年間利率 ^N=運用年数乗(運用年数が3年ならば3乗、4年ならば4乗…となる)
5年間複利で運用した場合の元本の合計は
=1000万円X(1+0.3)^5=1,159万円 となり、単利に比べ9万円多くなります。
❷次に、同様の条件で運用期間を10年にした場合を見てみます。
◆単利の場合
毎年の利益は前述同様1000万円の3%ですので、30万円/年
これが10年間ですので、
=1,000万円(元本)+(30万円×10回(運用益))=1,300万円となります。
◆複利の場合
10年間複利で運用した場合の元本の合計は
=1000万円X(1+0.3)^10=1,344万円
となり、単利に比べ44万円も多く資産を増やせるのです。
以上の事からわかるように、複利は期間が長くなればなるほどその効果は増大していき、利益が利益を生んで資産が雪だるま式に増えていくのです。
実際に元本に対して、年利何%で運用したら将来の資産がいくらになるかと言う計算ができる金融庁のサイトがありますので、ぜひ目標の資産を計算してみて下さい。
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/moneyplan_sim/index.html
【資産を倍にする「72の法則」】

複利効果を表した「72の法則」をご存じでしょうか。
これは、X%で複利運用をした際「何年後に資産が倍になるのか」を簡易的に計算できる、というものです。
資産を倍にする為の運用年数:72➗X(利回りX%)=72年後
もし3%で複利で運用した際に資産を倍にする為に必要な年数は、
72➗3で答えは24年後 と言う事になります。
反対に、これが単利の場合ではどうでしょう。
100万円を3%で運用した場合、単利ですと毎年の収益は3万円。資産を倍にする、つまり収益だけで100万円を貯める為には、
100万円➗3万円=約33年必要となります。
一方、複利の場合は、72の法則のとおり24年で資産が倍になります。複利効果を使う事で9年も早く資産が倍になるのです。時は金よりも大事です。複利を味方につけルことはお金と時間を味方につける事ができるのと同意ではないでしょうか。
【最強の投資法 積み立て投資と複利運用】
先ほどまでは、一定の元本に対し、短利・複利の効果がどの様になるかを考えていきました。
次は積み立ての際の複利効果について検証していきます。現在の日本政府の同行としては社会保障費や医療費の高騰により、現在の年金制度の維持が困難である為、個人でも積極的に投資を行って、老後資金を自分で稼いで蓄えて欲しいと言う雰囲気があります。
その方針を後押しする為に作られた施策が、Nisaや積み立てNisaです。簡単に言えばある一定の投資金額によって得られるリターンについては非課税となる制度です。
今回は積み立てNisaの上限額、月額3万3000円を30年間、積み立て投資した際に資産がどの様に推移するかを見ていきます。
想定運用利回りは、米国の上場している最優良企業500社の株価の平均指数『S&P500社指数』の平均成長率が8.74%の為、今回は年利8%で運用ができた場合を想定していきます。

その運用成果は下記グラフの様になります。

30年間運用した投資結果は、
◆元本:1,188万円
◆リターン合計:3,730.2万円
◆運用結果合計:4,918.2万円 となります。
元本の合計額に対し得られるリターンの合計が3倍以上です。これこそが投資をする人としない人との大きな差になります。
老後に1000万円を持っている人と、4000万円持っている人とでは生活レベルが大きく変わると思いませんか?若い時の投資を『始める』か『始めない』かの一つの選択の違いだけで30年後の資産は4倍も変わってしまうのです。
【1億円を作る為の具体的な積立複利運用方法】

最後に視点を変えてもう一つ見ていきましょう。あなたはミリオネアになりたいと思った事はありますか?私は40代で1億円の純資産を持つことを一つの目標としています。1億円の資産を形成する為には幾らを毎月投資に回して、どのくらいの利回りで運用すれば良いかを考えていきます。
①例えば、利回り10%、20年間の運用で1億円を作る場合、この様になります。

◆毎月積立金額:131,688円 ◆運用利回り:10% ◆運用期間:20年間
ができれば目標達成となります。割と現実的な数字なのではないでしょうか。
②実際に私が目標としている1億円形成のシミュレーションはこのパターンです。
◆積立期間15年間 ◆想定利回り15% ◆毎月積立金額149,587円
この条件をクリアできれば15年後には1億円を作り上げる事ができます。

いかがだったでしょうか。
投資を始める前までの私は1億円の純資産を作ると言う気にもなりませんでした。確かに労働と貯金だけで1億円を作るには20年間で考えた場合年間500万円を貯蓄に回さなければなりませんので現実味が全くありませんでした。
しかし投資を始めて、結果を出し始めた事で、数年前に見えなかった世界が見える様になったのです。これが投資のパワーであり、複利のパワーなのです。
【まとめ】
いかがだったでしょうか。この記事を見る事で、何かあなたの見えている世界に変化が起これば何よりも嬉しく思います。
当然今回のシミュレーションの様に、毎年8%で資金を運用が必ずできる訳でもありませんし、株価が暴落して元本を割る事だって考えられる事です。
しかし30年前に投資に踏み切った人たちが今ミリオネアになっているのもまた事実です。
私の様なサラリーマンで決まった固定給をもらっている人で、投資のノウハウを知らない人は将来手元に残る大まかな総額が現時点でも計算できます。単純計算、現在の年間で貯蓄できている金額に、想定している年数をかける事で出てくると思います。
例えば年間100万年貯める事ができている人は10年後には貯金が1000万円でしょうし、30年後の貯金は約3000万円が貯まっている事でしょう。これから収入や支出が多少変化する事を加味しても大きな変革を起こさない限り、その想定額から然程変わる事はないのではないでしょうか。
投資やお金の知識を学ぶと言う事は、自分の辿り着ける未来を大きく広げる事ができる最高の手段であると私は思っています。
人間は自分が想定している事以上の事は基本的にできません。成功には確固たる意思と目標と夢が必要です。まずは自分を信じる事です。
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SNSでは魚の釣り方だけでなく、たまに魚をあげています。それを魚だと思うかは貴方次第ですが。
ではまた次回!
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ではまた!
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