大不況で儲ける空売りとは?〜超手堅い実手法公開〜

 今回の新型コロナウイルスが世界に蔓延した当初、世界的に株式市場は大暴落が起こりました。また世界的なロックダウンや緊急事態宣言などにより経済がストップし企業の業績が悪化し、実際の所得が減ってしまった方も多くいるのではないでしょうか?

 その一方で、昨年のコロナショックで資産を倍増させた投資家が大勢いる事をご存知でしょうか。経済危機金融危機、自然災害などで世界が恐怖に包まれている裏側では、多くの億万長者が新たに生まれているのです。

 投資家は買った株の株価が上昇した際には当然利益を得る事ができますが、下落相場でも下落を予想しそれを当てる事ができれば、莫大な利益を上げる事ができるのです。

 この様な投資の下落相場で利益を上げる方法が『空売り』です。

 この空売りをマスターさえすればコロナショックの様な大暴落相場でも利益を上げる事ができ、大暴落はむしろ大きなチャンスとなります。実際に莫大な利益を出す投資家の多くはこの『空売り』で利益を出しています。

 株式投資初心者の方はこの空売りに抵抗があり、株の現物取引しかやらない人もいると思いますが、この空売りをトレードに組み入れる事で、どんな相場でも利益を上げる事ができます。

 今回は、株式投資初心者に向けて空売りの仕組みや特徴、メリット・デメリットを解説します。

目次
1.空売りとは
2.空売りの取引方法
3.株式の空売りを行うメリット
4.株式の空売りに伴うデメリット
5.空売り注文の流れ
6.株式投資空売り 具体的手法公

7.まとめ


【1.空売りとは】
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 空売りとは、株が値下がりすると思われる際に利益を出す為に用いられる、対象物の価格が下落していく局面でも取り引きで利益を得られる手法です。

 空売りは、投資対象である現物を所有せずに、対象物を(将来的に)売る契約を結ぶ行為です。

 現時点で自分の所有してない株式を、証券会社を通じて借り、証券会社で保有していた株を借り、それを売りに出します。そして、現時点よりもさらに値下がりをしてから買い戻す(その際に自動的に証券会社への返済も同時に行う)事で、その差額を利益として出すというのが主な仕組みです。

 空売りを行う際には、その株式の値段が下がれば下がるほど利益を出せる事になります。しかし、それに反対に、予想に反して値上がりした場合には、損失も大きくなるので、注意が必要になります。

 また、この仕組みでの注意点は前述した通り、一定期間後に売る契約を証券会社と結んでいる為、半年以内に買い戻さなければならないというルールがあるという事です。

【2.空売りの取引の方法】

 初心者がまず株式投資を始めた際に行う方法は、現物取引がほとんどであると思います。現物取引の場合、実際に企業の株式を購入し、インカムゲイン(配当益)を狙いつつ、キャピタルゲイン(株価が値上がりした際の差益)を狙い売却するのが主流の方法です。

 株式投資の現物取引の場合は2つの旨みがあるという事です。

 反対に今回の空売りの場合は、通常の買いから株価上昇を狙う取引とは逆に、対象の銘柄が値下がりする事を狙って取引します。

 例えば、1株1000円の銘柄100株を空売りの取引をした際に株価の値動きが動いた場合の利益と損失は下記の様になります。

◆空売りで利益が出る場合

・ショート(空売り):1株1000円の時に100株分の売り注文を入れる
・ロング      :1株800円になった時に買い埋め注文を入れる
・利益       :10万円-8万円=2万円が売却益となる

◆空売りで損失が出る場合

・ショート(空売り):1株1000円の時に100株分の売り注文を入れる
・ロング      :1株1200円になった時に買い埋め注文を入れる
・損失       :10万円-12万円=−2万円が売却損となる

 

このように、空売りは下落相場にある時や、これから株価が下がると見込まれる銘柄を見つけた時に有効な注文手段となります。今回の様なコロナショックの大暴落相場でも利益を出す事ができる方法です。

【3.株式の空売りを行うメリット】
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 続いては、株式の空売りを行うメリットについてまとめていきます。

◆メリット①:下落相場でも利益を上げられる

 空売りは株式の価格が下落することで利益を得られる取引ですので、下落相場が続く状況でも株式投資で利益を上げる事ができます。

 株式投資では必ず下落相場が訪れるので、下落の最中は現物取引のみでは「投資しない」もしくは持っているポジションを減らすという選択肢しかありません。

 現物取引では、買い注文からしか取引できない、即ち株価が上昇する際にしか利益を出せない為です。

 しかし、あなたがもし空売りのノウハウを持っていれば、投資をしないもしくは、空売りを行って利益を狙うというどちらの選択肢を得る事ができ、行ってしまえばどんな局面や経済状況でもトレードで利益を狙う事ができる様になります。

◆メリット②:株価下落時の現物株の損失を抑えられるヘッジとして利用可能

 たとえば現物取引で現物株を購入し上昇を狙ったとします。しかし、株は予想通り動く事ばかりではありません。その際には当然含み損が発生します。

 現物取引のみで運用している場合は、再び価格が上昇するのを待つか、価格の底を予想してさらに買い増すか、損切り(損失が拡大する前に保有銘柄を処分すること)するか、といった選択になります。

 この際に、空売りを同じ銘柄、もしくは類似銘柄、類似ETFなどで仕掛ける事によって、空売り銘柄の含み益により現物株による含み損の拡大を軽減することが可能になります。

 実際にプロの投資家であるヘッジファンドや機関投資家などはこの空売りを現物株取引のヘッジとして取り入れています。

◆メリット③:短期間の取引に向いている

空売りは性質上、短期間での取引を行っている方に向いているといえます。一般的に株価は、市場や株価の期待や楽観が起こった際にゆっくり徐々に上昇し、先行きの不安や恐怖に対し、現物株を手放す人や空売りを仕掛ける人が多くなればなるほど、下落していきます。

一般的に株価の上昇は下落に対しゆっくり上昇していき、反対し下落は急に急降下する場合がほとんどです。

下の画像は日経平均株価の週足チャートですが、上昇を表す青色のロウソク足に比べ下落を示す赤のロウソク足の方が長い事が分かると思います。

相場の急落の際には投げ売りや利確、損切りが我先にと一斉に起こる為この様な現象が見られます。

 

即ち空売りをマスターすれば通常の現物取引に比べ、時間をかけずに大きな利益を上げる事ができる様になるのです。下落相場に乗った、スキャルピング(数分で取引を完結)やデイトレード(1日で取引を完結)で利益を得やすい傾向があるのです。

 暴落時の空売りで勝つ最大の攻略法は、大きなニュースによる急落相場への転換をいかに早く気付けるかです。

ただし空売りでは短い期間で利益を狙える分、当然同じだけ損失を抱える可能性もあるため、くれぐれも注意が必要です。

【4. 株式の空売りに伴うデメリット】
Photo by Olya Kobruseva on Pexels.com

 次に、株式の空売りに伴うデメリットや、リスクについて解説します。当然、メリットがある反面、デメリットも存在しますし、一般的に空売りは現物取引に対しリスクも高いので、どちらかと言えば中級者以上向けの注文方法です。

 空売りでのトレードの際にはデメリットも把握しておく事をおおすすめします。

◆デメリット①急騰相場での損失リスク

 空売りでは、売り注文を入れた時点の価格よりも値上がりした場合に損失が膨らみます。また、短期間で値上がりを記録する急騰相場では、損切りのタイミングも難しく、リスクの高い状況となります。

 少し前までの相場は日銀の介入や、世界的な金融緩和で株式相場は長期的な上昇トレンドでしたので、空売りの長期保有は個人的にはお勧めしませんでした。

しかし、ここ最近は日銀の買い支えが無くなりましたし、FRBを筆頭に金融緩和の引き締めを匂わせてきている為、空売りで大きな利益を出せるタイミングが近づいてきていると個人的に考えています。

この様な世界の動きに乗じてみたり、業績予測に対して下方修正や赤字決算となった個別銘柄などに投資する事をお勧めします。

◆デメリット②:損失の幅が無限大

空売りを敬遠する投資家もいますが、その理由の1つは、買いから始める取引とは利益率に違いがあるからです。

 現物株での取引や信用取引の買いでは、値上がりによって利益を得られる仕組みとなっています。したがって株価の上昇は、理論上青天井で制限はありません。たとえば1株100円の銘柄が、10倍や100倍も狙える可能性もあります。

 反対に投資した企業が倒産した際には最大で0円になるだけですのでマイナスになる事はありませんし、当然借金は負いません。これが株式投資初心者が現物取引のみを行う人が多い理由です。

 一方、空売りは下落相場で利益を得られる取引です。空売りの損失は、空売りエントリー価格に対し、2倍以上株価が上昇してしまった場合、上昇に応じ無限大になりますし、もしその様な事があれば追償金を払わなければならないのです。

 反対に空売りの利益の場合は、その企業の株価は0円より下回ることはないので、利益率は100%が限界となります。

 つまり、結論として理論上は、

 利益の上限が限られている一方、損失は無限大に膨らむ可能性がある

という事です。

株などの投資は借金を負うから危ないと言う、世間の声はこれかが発生点なのです。

 

◆デメリット③:金利コストなどがかかる

 空売りは信用取引ですので、金利コストがかかります。銀行からお金を借りると金利を払わなければいけません。それと同様で、証券会社から株を借りても、金利が発生するのです。空売り取引を行う場合、証券会社からの貸出料を支払う必要があるのです。

 また買い注文と違い、逆日歩(ぎゃくひぶ)分のコストも支払わなければいけない可能性もあり、注意が必要です。空売りの金利コストは証券会社から借りている株から発生し、貸株料と呼びます。利率は証券会社によって異なります。

 一方で、証券会社が貸し出ししている株式が不足した場合、証券会社は機関投資家などから株式を借りなければなりません。そして、証券会社が借りた株を投資家へ貸し出す際、空売りを行っている投資家から貸し出し料として徴収しているものが逆日歩です。

 証券会社が貸し出す株が不足している限り、逆日歩の負担が続き投資家にとって負担が大きくなる状況となってしまう事があります。

 証券会社へ株を貸し出すこの貸株制度は、現物を保有していれば個人投資家でもできます。詳しくはまた別の記事を作りますので読んでみてください。

【5 空売り注文の流れ】

 空売り注文を行うためには、利用している証券会社にて信用取引口座を開設し、その信用取引口座へ証拠金を入金する必要があります。証拠金とは、証券会社に対して担保として預ける自己資金のことです。

 口座開設がすめば、空売りの対象銘柄を探し、信用売りで数量や指値等を入力し発注手続きを行います。銘柄によってはこの空売りができない銘柄もありますので、チェックしてみて下さい。基本的には出来高の高い人気銘柄が対象となり、反対にマザーズや東証二部などの銘柄は空売りができない事が多いです。

 約定後は、返済買いで株の買い戻し取引を行います。返済買いの注文は、新規売りと同じく数量や価格、注文方式を選択する仕組みになります。

【6.株式投資空売り 具体的手法公開】
Photo by Felix Mittermeier on Pexels.com

 今回の特典として、私が実際に使っている空売りの具体的な手法を一部公開します。

 無料ではなかなか得る事ができない、かなりの有益情報です。

ETFに連動する両建て手法

 この手法は業界のETFの動きに対して、割安な株、割高な株を見つけ出し、割安な株を買い、割高な株を空売りをするという方法です。

 業界のETFに対して動きが相関しているか、していないかを見極める為にCC(相関係数)というインジケーターを使います。

◆相関係数 (CC)

相関係数 (CC) は統計で2つのデータセット間の相関を測定するために使用されます。トレードの世界では、データセットは株式、ETF、他の金融商品などで用いられます。

 単純に言えば、2つの金融商品に於いての相関とは、それらがどれだけ関連しているかを意味します。相関は1対-1のスケールに基づいています。相関係数が1に近けば近づくほど正の相関が高くなります。即ち同じ動きをしていると1に近づき、反対の動きをしている場合、相関係数が-1になります。

 0の値は相関がないことを示します。

 例えば、豊田自動車の株価がNEXT FUNDS 自動車・輸送機(TOPIX-17)上場投信という株価に連動しているかを見極める為にCCを使ったチャートになります。

 この場合、下段のインジケーターCC(相関係数)がゼロもしくはマイナスになったタイミング(この場合は7月29日)でトヨタ自動車をショート(空売り)NEXT FUNDS 自動車・輸送機をロング(買い)でエントリーします。

 この様にエントリーした場合、将来チャートの乖離が収まってこれば利益が出るという方法です。利幅は少ないですが勝率がかなり高い手法です。勝てるパターンを見つけて手堅く利益を上げていく事こそが投資で勝つ最短の方法です。

 もちろんこのトレード手法は自動車だけでなく様々な分野やカテゴリーで使う事ができますので応用してみて下さい。

 ポイントは、通常相関係数が1近くで推移しているペアを見つけ、その相関係数が一時的に乖離したタイミングを狙い撃つ事です。

【まとめ】

株式投資を行うにあたってこの空売りは勝率を上げる必須の知識とノウハウであると私は考えています。

 株価は上昇と下落を繰り返して上昇していく為、空売りも覚えてしまえばどのタイミングでも利益を上げる事ができれば、資産を大きく増やす確率も上がります。

 投資を行っていない人は、経済危機や大不況の波が来てもそれが過ぎ去るまで耐えるしかありませんが、投資家であればそのピンチをチャンスに変える事ができるのです。

 しかしその一方で、現物取引や信用買いよりもリスクやコストが高いのでうまく自分のトレードに組み込んでいくことをお勧めします。

 私個人の短期のスキャルピングとデイトレードでの買いと空売りのトレードの比率は8:2ぐらいで、FXの場合の買いと空売りの比率は3:7ぐらいです。

 今後なぜこの様な比率でトレードを行っているかの根拠等も記事にしていきますのでお楽しみに。

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