【『価格帯別出来高』=ボリュームチャート(PBV)による価格とは何か?】
ボリューム別価格(PBV)チャートは、証券のチャートにプロットされた水平ヒストグラムです。
特定の価格レベルで取引された株式のボリュームを示します。
多くの場合、ボリュームごとの価格ヒストグラムはY軸にあり、テクニカルトレーダーがサポートとレジスタンスの領域を予測するために使用します。
■重要なポイント
- ボリュームチャートは、特定の価格帯での高い売買意欲を示されます。
- 価格帯出来高は特定の期間の価格レベルを示しています。
- 出来高は通常、他の形式のテクニカル分析と組み合わせて使用されます。
■『価格帯別出来高=ボリュームチャート』による価格の理解
価格帯出来高は、特定の価格レベルでの高い売買意欲を把握する為に使用されます。
これは、特定の株価や為替の価格の支持と抵抗を示しています。
小さなPBVバーのあるレベル間を移動する場合、株価にはほとんど抵抗しないのが一般的です。
しかし、大きなPBVバーのあるエリアの上または下に価格を移動する事が困難になる場合があります。つまり抵抗となりやすいポイントになります。
ボリュームチャートの中には、セクションを緑または赤で色分けをする事により、ボリュームの買いと売りの大きさ違いを示すものもあります。
これらは、価格ポイントを一般的なレベルではなく、重い抵抗または重いサポートレベルとして特徴付けるために特に役立ちます。
■価格帯出来高使用時の注意点
価格帯出来高のチャートは、一定期間の特定の価格帯の合計の出来高を示していることに注意することが重要です。
これが意味する事は、将来予測されるサポートと抵抗が古くなり弱まる可能性があるという事です。
例えば、株式が悪い四半期を経験し、深刻な売りが続いた場合、ある日は非常に高いレベルのボリュームがあった可能性がありますが、それは今後の抵抗ラインとして完全に機能し関連するわけでは当然ありません。
同時に、サポートとレジスタンスのレベルは、過去を調べるよりも未来に対し抵抗が機能するかが特に重要です。これは、時間枠全体にわたって合計されている為です。
多くの場合、価格帯出来高による価格は、チャートパターンとテクニカル指標の両方を使い複合的に使用する事で成功の確率を最大化できます。
たとえば、トレンドラインと価格帯出来高を使用してサポートまたはレジスタンスの存在を確認するとより強力な抵抗ポイントを見極める事ができます。
■価格帯出来高の具体例
次のグラフは、SPDR S&P 500 ETF(NYSE ARCA:SPY)の例を示しています。
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上のチャートでは、期間中のほとんどのボリュームが2つの青い転線の価格ポイントの間にある事がわかります。
これらの価格帯は、5月初旬にリバウンドし、期末に向けてサポートとレジスタンスの重要な領域として機能した実例です。
これらの価格帯出来高による抵抗レベルのほとんどは、2018年2月にが最大の出来高が現れた事からも、2月初旬に生成されたという事が判断できます。
【Tradingview価格帯別出来高の表示方法3選】
・1日の価格帯別出来高
このインジケーターは、1日の相場を範囲とした価格帯別出来高を表示します。
さらに、VPOC(最も出来高の大きな価格帯)や前日高値安値に水平線を引きます。

Volume Profile per day with support/resistance lines
※上のリンクの「お気に入りインジケーターに追加」ボタンをクリックすると、お気に入りに登録され、お気に入りからチャートに表示できます

・ローソク足単位で範囲を指定できる価格帯別出来高
このインジケーターは、価格帯別出来高の計算範囲をローソク足単位で指定できます。
たとえば「Lookback=150」にすると、現在の足~150本前のローソク足を範囲とした価格帯別出来高を表示します。

また、出来高の大きさで価格帯別出来高のバーの色が変化します。
上のチャートでは、出来高の大きな価格帯別出来高のバーは赤色で、出来高の大きな価格帯別出来高のバーは青色で表示されます。
また次のインジケーターも、価格帯別出来高の計算範囲を指定できます。
価格帯別出来高はチャートの右側に表示され、出来高が極大値をとる価格帯は強調表示されます。

他にも次のインジケーターは、指定した範囲の価格帯別出来高を過去にさかのぼって繰り返し表示します。

・価格帯別出来高ヒートマップ
この価格帯別出来高インジケーターは、出来高の大きさに応じて価格帯の色が変化します。
下のチャートでは、出来高が大きいほど価格帯は濃い青色になり、出来高が小さいほど価格帯の色は薄い青色になっています。

設定の「Point of Control」で、最も出来高の大きな価格帯の点線の色・太さを変更できます。
また「Volume Gradient」で、出来高の大きな価格帯の色と出来高の小さな価格帯の色を指定できます。

いかがだったでしょうか。このように価格帯出来高で反発のしやすいポイントに絞って買い下がる等を行うことで期待値が上がります。
出来高を理解すれば本質が見えてきます。投資やトレードをより理解したい方は下記コミュニティへ!
ではまた!