【『だまし』を逆手に取る】
もしあなたが『だまし』を逆手に取ることができればあなたのトレードの勝率や勝つ期待値を上げることができます。誰もがハマる『だまし』を理解すれば相場の対峙の方法が変わってきます。
本日はその本質についてお伝えします。
ブレイクアウトの『だまし』を逆手に取ったトレードを行う為には、『だまし』が発生する可能性のある場所を予測する必要があります。
『だまし』の可能性があるのは、通常、トレンドライン、チャートパターン、または過去の高値や安値によって作られたサポートとレジスタンスレベルです。
私は大衆を作るもの、それこそがテクニカル分析であると確信しています。これこそがテクニカル分析のみではトレードが勝てない理由に繋がるのです。
騙しとはなんなのかについては過去の記事を見て学んでください。
まずは、テクニカル分析で大衆がよく意識するものについて考えていきます。
【トレンドラインの騙し例】
ブレイクアウトの騙しに乗る為のシグナルとしては、トレンドラインに対して、生成されたローソク足との価格の間にスペースが必要であり、頻繁にローソク足の髭が出現する事を覚えておいてください。
下の画像の左のポイントのようにトレンドラインと価格の間に隙間がある場合、一瞬のブレイクアウト(騙し)が起こった場合、価格がトレンドの方向に戻っていきやすい特徴があります。

上の図の右2つのポイントのようにトレンドラインに向かって芋虫のようにじりじりと動いている場合も、『だまし』の可能性があります。
この場合上昇には力が加わりきっていない状態であることが推測できます。
反対に、トレンドラインに向かう速い値動きは、ブレイクアウトの成功につながる可能性があります。
トレンドラインに向かうスピードが速いと、勢いに乗ってトレンドラインを超え、さらにその先へと進む可能性が高いのです。このような値動きに力がある状況の場合では、『だまし』を疑う事は控えたほうがよいでしょう。

ブレイクアウト戦略は強くて早いブレイクアウトのみ、エントリーを行うべきなのです。
ブレイクアウトとだましの見極めには値動きのスピードと強さに注目!
【『だまし』に乗る簡単な方法】
トレンドラインの騙しを見極め、それを乗りこなし利益を取るためにはどのようにしたらよいのでしょうか?
これはとても簡単でシンプルです。価格がトレンドラインの内側に跳ね返って戻った場合順張りでエントリーすればいいのです。
こうすることで、安全策を取ることができ、『騙し』に飛びつくのを避けることができます。
最初のチャートの例を拡大してエントリーポイントをより詳しく見てみます。

トレンドラインを一時上抜けた場合でも『だまし』を想定して待ち構えます。長い陰線が出て下落の圧力を感じてからショートでエントリーをしていくのです。
これが『だまし』を逆手に取るエントリー方法になります。
【チャートのパターンの『だまし』】
チャートパターンとは一言でいうと、トレンドの転換や継続を予測する相場分析方法です。実際にチャートは自分の目で見て把握できる為、簡単に将来の予測が立ち、また判断材料にしやすい為、トレード初心者の多くはこのチャートパターンを好む傾向があります。
つまり、裏を返せば、『だまし』が発生しやすいのも、この初心者が飛びつくチャートパターンなのです。『だまし』が発生しやすい一般的なパターンを2つ紹介します。
・ヘッド&ショルダー
・ダブルトップ/ボトム
【へッドアンドショルダー】
ヘッド&ショルダーは、新米トレーダーにとって最も発見する事に一生懸命になるチャートパターンの一つです。ヘッドアンドショルダーの一般的なパターンと、『だまし』のパターンを会得することができれば、あなたのトレードの重要な武器となることでしょう。
一般的にヘッド・アンド・ショルダーは、反転のパターンと考えられています。
上昇トレンドの終わりに形成された場合、それは弱気の反転を示す可能性があります。逆に、下降トレンドの終わりに形成された場合は、強気の反転のシグナルとなる可能性があります。
ヘッド&ショルダーは、偽のブレイクアウトを発生させ、ブレイクアウトをだます絶好の機会を作り出すことで知られています。
このへッドアンドショルダーのパターンに気づいた多くのトレーダーは、通常ネックラインのすぐ近くに損切りを置くため、偽のブレイクアウトが発生することがよくあります。

このパターンが偽のブレイクアウトを経験すると、通常、価格は反発します。
下降のブレイクアウトを売ったトレーダーや上昇ブレイクアウトを買ったトレーダーは、価格が自分のポジションと反対に動くとロスカットが発動されることになります。
『だまし』を利用する、機関投資家やプロトレーダーは、個人トレーダーのロスカットを狙っているのです。

ヘッドアンドショルダーパターンでは、最初のブレイクはフェイクになる可能性ががあると考えることができます。
【へッドアンドショルダーの『だまし』エントリー方法】
へッドアンドショルダーの『だまし』に対しどのようにエントリーを行えばよいかをお伝えします。
へッドアンドショルダーができそうな形を見つけたら、すぐに飛び乗らず、ネックラインに戻って指値注文を『ショート』(下落目線)で入れれば良いのです。
へッドアンドショルダーの右肩部のブレイクアウトをスルーして一旦待つのです。ストップロスは反対にフェイクアウトローソクの高値の上に置けばOKです。
利確ターゲットは2つ目のショルダーの高値の少し下、または逆パターン場合、2つ目のショルダーの安値の少し上に置くとよいでしょう。
【ダブルトップ・ダブルボトム】
次のパターンは、ダブルトップまたはダブルボトムです。
トレーダーはこれらのパターンが大好きです。それはなぜでしょうか?それは、このパターンが最も見つけやすいからです。つまり大衆はこのダブルボトムを見つけると揃ったエントリーしてくるのです。
ダブルボトムの考え方は、価格がネックラインを下回ると、トレンドが反転する可能性があることを示唆しています。
この教科書で教えられるダブルトップのトレード手法では、多くのトレーダーは、反転の際にネックラインの近くに注文を出します。

これらのチャートパターンの問題点は、無数のトレーダーがこのパターンを知っていて、同じような位置に注文を出していることです。
だからこそ、このポイントは機関投資家などのプロトレーダーが庶民の手から資金をかき集めるポイントになるのです。
【ダブルトップの形成と『だまし』エントリー方法】
これらの『だまし』から利益を取るエントリー方法としては、先ほどのヘッドアンドショルダーと同様に、価格が跳ね返されるのを捕らえていきます。ネックラインを割り込んできたのを確認の後、ネックラインに戻ってきたら、ロング(買い)注文を出すのです。
損切りポイントは前回のローソク足のすぐ先にストップを設定する事で『だまし』に乗ることができるのです。

ダブルボトムを形成からのブレイクアウトで少し上昇下のち急落するケーススタディ動画も下記に載せておきます。ぜひ学んでみて下さい。
【どのような相場でブレイクアウトの『騙し』に乗れば良いか】
トレンドフォローと相対する、このだましに乗るエントリー方法はどのタイミングで使えば良いのでしょうか。
結論としては、レンジ相場で最も良い結果が得られる傾向があります。しかし、市場心理、主要なニュース、常識、その他の種類の市場分析を無視することはできません。
当然、だましだと思っていたけどブレイクアウトをしてしまったというパターンもあります。
しかし金融市場は、トレンドの時間に対してレンジ相場時間が圧倒的に長いのです。このレンジ相場は支持線と抵抗線で結ばれており、高値と安値からあまり外れることはありません。
『だまし』に乗る市場の大半の時間を占めるレンジ相場に利益を上げることができる有効な手段の一つです。
しかし、レンジ相場はやがてある時点で、最終的にどちらかが優勢になり、新しいトレンドの段階が形成されることになります。そこが見極められるようになれば利益を出し続けられるデイトレーダーになれるのです。
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