【テクニカル分析は無意味?】ランダムウォーク理論

【テクニカル分析は無意味?】ランダムウォーク理論

トレーダーや投資家が保有すべき最も重要な考え方が『ランダムウォーク理論』です。この理論を知らないトレーダー投資家は偽物と言っても良いでしょう。

ランダム・ウォーク理論  とは、株価や為替の値動きを予測する事は不可能であるとする理論です。相場の値動きを論じた多くの理論のうちの最も本質的な考え方の一つです。

本日はトレーダー・投資家が知っておかなければならないこの理論についてお伝えします。

今回の記事を読むことで自分のトレードを必ず見直す事ができるようになります。

【ランダムウォーク理論とは?】

ランダムウォーク理論とは、株価の変動は同じ分布を持ち、互いに独立しているとする理論です。したがって、株価や市場の過去の動きや傾向は、将来の動きを予測するために使用することはできないと仮定しています。

つまり、ランダムウォーク理論は、株価はランダムで予測不可能な経路をとるため、長期的には株価を予測するすべての方法が無駄であるという考え方なのです。

株価の値動きは、どの時点においても長期的にも短期的にも「上昇と下降の可能性」がほぼ同じです。

例えば、日経平均の終値を例にとれば、今日の終値が前日の終値より高くなる確率は1/2、明日の終値が今日の終値より高くなる確率は1/2(安くなる確率が1/2、高くなる確率も1/2)と考えます。

【ランダムウォーク理論の理解】

ランダムウォーク理論では、通常以上のリスクを負わずに、市場の成長をアウトパフォームすることは不可能であると考えています。

また、テクニカル分析に対しては、トレンドが発生した後にしか売買ができな為、信頼性が低いとしています。

同様に、ファンダメンタルズ分析も、収集した情報の質が低く、誤解されることが多いため、信頼できないとしています。

このランダムウォーク理論の反対意見としては、株式は時間の経過とともに価格動向を維持しているトレンドが発生している。つまり、株式投資の入口と出口を慎重に選ぶことで、市場をアウトパフォームすることが可能であると主張している。

【重要ポイント】
・株価の変動が同じ分布を持ち、互いに独立であることを示唆している。
・ランダムウォーク理論は、株価や市場の過去の動きや傾向は、将来の動きを予測するために使用することはできない
・ランダムウォーク理論は、追加的なリスクを負わずに市場をアウトパフォームすることは不可能であると考える。
・テクニカル分析は信頼できない
・ファンダメンタルズ分析は、収集された情報の質がしばしば低く、誤解される可能性があるため、信頼性に欠けると考える
・投資顧問は投資家のポートフォリオにほとんど、あるいは全く価値を与えない

【効率的な市場はランダムである】

1973年、作家のバートン・マルキールが著書「ウォール街のランダム・ウォーク」の中でこの言葉を使ったとき、ランダム・ウォーク理論は多くの人々を驚かせました。この本は、シカゴ大学のウィリアム・シャープ教授が提唱した『効率的市場仮説(EMH)』を広めたものである。

『効率的市場仮説』

「相場を変動させうる情報は、瞬時にマーケットに広がる」という理論である(効率的市場仮説)。

例えば、これから企業の業績が良くなりそうだ、という「蓋然性の高い情報」などが流れると、瞬時に一般にその情報が市場に広がり、皆がその情報に従って投資行動を行うため、すぐに価格に織り込まれてしまう…という事です。

イメージとしては、水面に小石を投げ入れると、すぐさま波動が伝わっていく様を考えてください。しかし、トレードにおいて小石を投げ入れるのは、波のある大きな海のような市場なのです。

ニュースが報道されると波が立っても、波動の軌跡はすぐに消え去り、すぐに元のランダムな波に戻ってしまうのです。普通のニュースでは、一時的な上昇・下降のトレンドを示すかもしれないが、すぐにランダムで予測不可能な動きに戻るのである。隕石レベルのサプライズであれば、津波レベルの値動きを引き起こす事もありえます。しかしその津波でさえ、時間の経過とともに波動の軌跡は予測不可能な動きに収斂されのです。

つまり、効率化市場仮説は、株価や為替価格は、現時点で発表されている入手可能なすべての情報とそれらを基にした期待を完全に反映しており、現在の株価が企業の本質的価値を最もよく表しているとするものである。

この仮説の元では、株価の変動はほとんどランダムであり、予期しない出来事がランダムに起こることで株価は形成されるとされています。このような原理によって生成される未来の株価の変化は予測できないのです。

短期的なリターンのランダム性から、投資家はパッシブ運用の分散されたファンドに投資する方が良いと結論づけた。マルキールの著書では、「目隠しをした猿が新聞の金融面に向かってダーツを投げれば、専門家が慎重に選んだポートフォリオと同じようにうまくいくポートフォリオを選ぶことができる」という理論も発表されています。

【ランダムウォーク理論の実例】

■ボリンジャーバンド2σ突破

この理論では、テクニカル分析の予測には、ほとんど科学的根拠がないとしています。

例えば、「ボリンジャーバンド」はランダム・ウォークを前提に構築されたテクニカル指標であり、株価が2σ(バンド)を突破したらトレンド発生(あるいは反転)と解するのが一般的ですが、純粋なランダム・ウォークの立場ではこの予測は否定されます。

仮に25日連続で株価が一定の価格帯(バンド)におさまっていたとしても、26日目に株価がその範囲を逸脱するかどうかの確率は1/2であるとするのがランダムウォーク理論です。

■猿のダーツ投げ

目隠しをしたサルに、新聞の相場欄めがけてダーツを投げさせ、命中した銘柄でポートフォリオを組んでも、専門家が選んだポートフォリオと、さほど大差のない運用成果をあげられる…と、この理論では説明しています。

さらに、ダーツ投げで「売買タイミング」を適当に決めても、運用結果はさして変わらない…とも言う。場合によっては、ダーツ投げで決めたほうが、人間の心情が入り込まない分、利益が生まれやすいとも考えられています。

それほど人間の心情は、投資においてマイナスに働いているのです。

【ランダムウォーク理論の反論】

この理論はあらゆるトレーダー・投資家を悩ませます。

■存在がランダムウォーク理論に反論するウォーレンバフェット

しかしこの理論を反論した人が存在します。伝説の投資家『ウォーレンバフェット』です。

彼はネブラスカ州オマハで生まれ、名門コロンビア大学ビジネススクールでベンジャミン・グレアムに学日ました。若いころから株式投資で目覚ましい成績を上げ、やがて繊維会社だったバークシャー・ハサウェイを買収すると、それを投資持株会社に仕立て直しました。

現在、米国有数の企業となったバークシャー・ハサウェイの総帥で、世界の億万長者となった人物です。

 その投資手法は広く知れ渡っているが、要はポートフォリオ理論の結論を無視した手法です。長期的に安定した利益成長が期待できる優良企業を探し、値段が下がったところでそれらの企業の株を買います。

そして、その企業が優良と評価できる間は株を保有し続けます。選び抜かれた銘柄だけに投資をし、必要以上に投資先を分散させない、優良割安株投資(バリュー投資)、超長期投資、非分散投資が彼の手法です。

■ウォーレン・バフェットのランダムウォーク理論の反論

米国の株式投資の平均リターンを10%、その標準偏差を20%、バフェットの年平均リターンを22.5%とします。ランダムウォークを仮定すると、1年間でバフェット級の成績を収める確率はほぼ4人に1人程度となります。

これは、あまり大した数字ではないでしょう。

先ほどの猿のダーツ投げで考えてみても、ダーツ投げの得意なサルを100匹集めれば、そのうちの20数匹は達成できる程度の成績です。

 しかし、これを60年続けるとなると話はまったく違ってきます。ほぼ1億人に1人の成績なのです。

 とはいっても、この証拠だけでランダムウォーク理論を間違いであると決めつけることもまた難しいのです。1億分の1の確率は、絶対に起きないと証明はできないのです。

投資家の数が例えば1億人いれば、その投資家の内一人程度はこのような数字を出してしまうのです。そのたった一つの証拠だけではランダムウォーク理論は否定できません。

バフェットは「自分が凄い成功をしているのだからランダムウォーク理論は間違いである」などという単純な反論をした訳ではありません。

彼が言ったのはこうです。

『偶然の結果として、一握りのサルが好成績を収めることはよく分かる。でも、好成績を収めたサルの多くが、同じ森にすむサルだと分かったらどうだろう。すべてがランダムに決まっているのなら、好成績を収めたサルのすむ森はあちこちに散らばっているはずだ。でも現実がそうでないとすれば、その好成績には何らかの理由があるはずであり、すべては偶然のなせる業だとするランダムウォーク理論を疑うのに十分な根拠となる。』

同じ森出身のサルたちが継続的に好成績を収めている確かな証拠がある。そのサルたちを育んだ森こそグレアム=ドッド村なのだ』と彼は言います。

 グレアム=ドッド村に住むサルとは、ベンジャミン・グレアムとデビッド・ドッドが唱えたバリュー投資を実践する投資家たちのことであり、バフェット自身もそのうちの一人なのです。

いかがだったでしょうか。以上がランダムウォーク理論です。

私たちトレーダーはこのランダウォーク理論を論破しなければなりません。マーケットには確かにランダムに動かないポイントやタイミングが存在します。

あなたのトレードはこの『ランダムウォーク理論』を論破できますか?ランダムに走らない根拠のあるトレードができていますか?

この本質を常に考え続けてみてください。

その論破の為のヒントが学べるトレーダーコミュニティはコチラから。

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