【日本人は知らない】サポートとレジスタンス(支持抵抗線)の本質と取引戦略 

【日本人は知らない】サポートとレジスタンス(支持抵抗線)の本質と取引戦略 

 トレードで利益を上げるためには支持線と抵抗線についての理解を深める必要があります。そしてこれらは本や教科材などで多々教えられていますが、それだけでは絶対に勝てない事実があります。

 本日はサポート・レジスタンス(支持抵抗ライン)の本質についてお伝えします。

 FX・株式投資について学んだことのある人はこのような事を学んだ事はないでしょうか?

・重要な支持線は何度も試されるほど、強くなる。
・サポートとレジスタンスはチャート上の『線』である。
・サポートとレジスタンスで損切りを設定する必要がある。

 上記のような「理論」に従えば、長い目で見れば必ず損をすることになります。なぜなら、これらはサポート&レジスタンスのトレード戦略に関する最大のウソだからです。

 これらはトレーディングの本や教材・講座で頻繁に教えられていることなので、これを鵜呑みにしていても、あなたのせいではありません。

 しかし、今回のこのコンテンツを読む事で、もう二度とこのような間違いを犯すことはないでしょう。

 具体的には、以下のようなスキルを得ることができます。

・負けトレーダーは気づかないサポートとレジスタンスに関する5つのポイント
・リスクとリターンに対して有利な期待値のあるトレード機会を見つける方法
・サポートとレジスタンスがいつ破られるかを見分ける方法
・負けトレーダーから利益を奪う支持線と抵抗線の取引戦略

  これらは有料の内容に今後していきます。それでは、さっそく始めていきます。

【支持抵抗線(サポートレジスタンス)とは】

 まず、支持(サポート)と抵抗(レジスタンス)の概念について定義します。

サポート(支持) :潜在的な買い圧力のあるチャート上の領域

レジスタンス(抵抗)– 潜在的な売り圧力のあるチャート上の領域

下の例を見てください。

サポートライン(支持線)

レジスタンスライン(抵抗線)

 これらの線・領域は、チャート上にある2つ以上の高値または安値の水準を線で結ぶことで表現されます。

 具体的には、「支持線(サポートライン)」は価格が下落する局面で定期的に反転する2つ以上のポイントを結ぶ事で表現されます。一方、「抵抗線(レジスタンスライン)」は価格が上昇する局面で定期的に上値が抑制される2つ以上のポイントを結んで表現されます。

 このようにある領域・線を境に潜在的な上昇圧力と下落圧力が発生しており、そこに株価や為替が達すると反発しやすい性質があります。

 一本の線で支持線・抵抗線の表記を行うトレーダーが大半ですが、領域であることを支持抵抗の概念として理解する事をお勧めします。


 これらが支持抵抗(レジスタンス・サポート)の本質になります。

【本質①:支持線・抵抗線(SR)は試される回数が多いほど弱くなる】

 市場に溢れている、トレード・投資の本を読むと、サポートやレジスタンスが何度もテストされればされるほど、その強さが増すと書いてある場合があります。

 しかし、真実は真逆です。サポートやレジスタンスが試される回数が多ければ多いほど、その反発は弱くなるのです。

 それはなぜでしょうか。

 相場が支持線で反転する最大理由は、価格を押し上げようとする新しい買い圧力が控えているためです。その買い圧力価格が安くなったら買いたいと考えている、機関投資家、銀行、あるいは大量に注文を出すスマートマネーによるものが多いのです。

 想像してみてください。

 市場が支持線に何度も再挑戦し続ければ、これらの注文は最終的に全て約定されます。そして、すべての注文が満たされたとき、買う人がいなくなります。つまり下落を始めるのです。

・安値が切り上がり、上値抵抗線に入ると、通常、三角持ち合いからのブレイクアウトに繋がります。

・高値が切り下がり、下値支持線に入ると、通常、下降三角形からのブレークダウンに繋がります。

三角持ち合い
下降三角形

【本質②:支持線と抵抗線はチャート上のエリアであり、線ではない】


 これは実際に私も犯していた間違いです。支持抵抗線を学ぼうとした際に教えられる事はチャート上に線を引くという事ではないでしょうか。レジスタンス・サポートをチャート上の『線』として扱ってしまう事は大きな間違いなのです。

 その理由は、以下の大きく2つの問題に直面するからです。

①価格がサポートラインに達さずに、トレード機会を損失する
②価格が「オーバーシュート」し、SRが破られたと思い込む

それでは、詳しく説明していきます。

①価格がサポートラインに達する前に反転し、トレード機会を損失する

 これは、マーケットがあなたの引いたサポートラインに近づいたが、十分に近づかず、サポートラインにタッチしない場合があります。

 その後、反対方向に反転します。

 そして、あなたは市場があなたのサポートラインのレベルを正確にテストするのを待っており逆張りを狙っていた場合、取引機会を逃すことになります。

②価格が一時的にレジスタンスラインを抜けるも、『騙し』が発生する

 これは、市場があなたの引いたサポートラインをブレイクしたと思い込み結果的に騙しだった場合に起こります。

 もし、あなたが引いたレジスタンスラインを上抜け他場合、多くのトレーダーはブレイクアウトの順張り戦略を行います。しかし、その後に価格はレジスタンスラインの内側に戻り、それは偽のブレイクアウトであったということに気づくのです。


 では、この2つの問題を解決するにはどうすればいいのでしょうか?

 簡単です。その答えは、サポートとレジスタンス(SR)を『線』ではなく、チャート上の『エリア』として扱うことです。

なぜ『線』ではなく『エリア』なのでしょうか。

その理由は、市場には次の2つのトレーダーがいるからです。

・機会損失(=失敗)を恐れるトレーダー
・できるだけ安く買いたいトレーダー

 機会損失すること(=失敗)を恐れるトレーダーは、価格がサポートに近づいた瞬間にトレードを開始します。

 そして、十分な買い圧力があれば、その場所で相場が反転することになります。

 一方で、できるだけ安い価格で買いたいと考えるトレーダーもいます。彼らはサポートの安値に指値で注文を出します。そして、多くのトレーダーがそれを行えば、マーケットはサポートの安値付近で反転することになります。

 しかし、ここで問題です。

 どのトレーダー集団が主導権を握るかは実際にはわかりません。

 したがって、このような別々の考え方をしたトレーダーによって、支持線と抵抗線はチャート上の『エリア』になり、『線』にはならないのです。

【本質③:支持線と抵抗線は大きく変化する可能性がある】


 あなたが先程学んだことは、水平方向のサポートライン(エリアが固定されている)です。

 しかし、サポートラインは時間とともに変化することもあり、変化するサポートを、ダイナミックサポート・レジスタンス(SR)と呼ばれています。

 この、変化するダイナミックSRを識別するには、以下の2つの方法があります。

使用することができます。

移動平均線
・トレンドライン

◇ダイナミックSRを特定するために移動平均を使用する方法

 ダイナミックSRを識別するためには移動平均線20&50MAを使用します。

以下はその例です。


 これらは、唯一の方法ではなく、他にも100または200のMAを使用でき、これらもSRとして機能します。

 最終的には、あなたに合ったものを見つける必要があります(そして盲目的に他のトレーダーに従ってはいけません)。

◇ダイナミックSRを特定するためにトレンドラインを使用する方法

 トレンドラインとは、ダイナミックSRを識別するための斜めに引く線です。基本的には高値同士・安値同士を繋いでトレンドラインは作成していきます。

 これらも、通常のサポートとレジスタンス同様に、チャート上のエリアとして扱ってください(ラインではありません)。

【本質④:サポートとレジスタンスはロスカットを置くには最悪の場所である】

 もしあなたがサポート・レジスタンスにロスカットを置く場合、誰もがストップロスを置く場所を想像することができてしまいます。

 サポートラインの下、レジスタンスの上、ですよね?


 そして、なぜこれがストップを置くのに最悪の場所なのか?

 それは、損切りを狙うプロトレーダーに狩られるてしまうからです。


 では…どうすれば回避できるのでしょうか?

 基本的に残念ながら完全に避けることはできません。

 しかし、以下の2つのことを行うことで狩りから多少逃げることができます…

・ストップロスをSRから離れたところに設定する
・ローソク足がSRを越えて閉じるのを待つ


説明していきます。

◇ストップロスをSRから遠くに設定する

これは、ATR(Average True Range)インジケータを使用して行うことができます。

その方法は以下の通りです。

・サポートラインの安値を確認する
・ATRの値を見つける
・サポートの安値からATRの値を引いて、その数値を損切りに設定。

 ローソク足がSRを越えて閉じるのを待ちます。

 価格が支持線の下限または抵抗線の上限を下回った場合のみ、取引を終了します。

 ここで私が何を意味するのかです。


 そして、ここでほとんど知られていない重要な本質についてお伝えします。

 それは『本当の動き』はトレーダーの取引が止まった後に発生するということです。

 そして、この本質は、うまくシナリオ立てることで最大限利用することができます。後程トレーディング戦略を詳しく紹介します。

【本質⑤:支持線または抵抗線で取引すると、リスクとリターンのバランスが良くなる】

 初心者トレーダーが犯す大きな間違いは、価格がSRから遠く離れているときに取引に入る(エントリー)を行うことです。これは大きなストップロスを必要とし、リスクリワードが低くなります。

 この図のようにエントリーを行い、損切り利食いを設定した場合リスクに対しリワードが1:1程度の取引になってしまうのです。
 しかし、価格があなたの引いたSRに近づいた場合にエントリーを行えば、損切り(ストップロス)との値幅を狭くすることができ、リスクリワードを向上させることができるのです。

 トレードに重要なことは精神力と忍耐力です。市場を追いかけ、飛びつくのをやめ、価格があなたに近づいてくるまでひたすら待って取引を行いましょう。

 そのためには、事前にSRエリアをマークしておき、そして、価格がその水準に来たときに取引を開始しましょう。もし、価格が他の場所にある場合は、手を出さないことです。

さて…

もっと学びたい方は、以下のトレーニングビデオをご覧ください。

【サポート・レジスタンスがいつブレイクするかを見分ける方法】

 サポートレジスタンスのブレイクの特徴は以下の通りです。

・抵抗線(レジスタンス)は上昇トレンドでブレイクする傾向がある。
・支持線(サポート)は下降トレンドでブレイクする傾向がある。
・支持線と抵抗線は、積み重なったときに壊れる傾向がある。

特徴を一つずつ見ていきます。あくまで基礎的な概念をご紹介します。

◆上昇トレンドではレジスタンスがブレイクしやすい

これは事実です。

 上昇トレンドが継続するためには、常に新高値を更新し続ける必要があります。従って、抵抗線でのショートは確率の低いトレードです。

 つまり、支持線(レジスタンス)のブレイクについていくロングの方が良いトレードとなります。

◆下降トレンドでは、サポートがブレイクする傾向がある。

 上昇トレンドのレジスタンスとは反対に、下降トレンドが継続するためには、常に新しい安値を更新する必要があります。したがって、サポートでロングするのは良い負けてしまう確率が高いトレードです。

 サポートでショートをするのは良いアイデアとなります。

◆支持線と抵抗線は積み重なると崩れる傾向がある。

 これらを考えてみます。支持線は潜在的な買い圧力があるエリアです。だから、価格はそのエリアを境に上昇しやすいはずです。

 しかし、もし価格が上昇せず、支持線(エリア)の中で固まったとした場合どうでしょうか?

 それは何を意味するのでしょうか?この考え方がとても重要になり、エッジとなります。

 本質その1での考え方を思い出してください。

 サポートやレジスタンス(SR)が何度もテストされればされるほど、その力は弱くなります。

 つまり、強気筋が価格を押し上げることができなかった事を意味し、弱気のサインとなります。

 このような支持抵抗エリアで価格が停まっている場合、おそらく、買い圧力がないか、強い売り圧力があるのです。いずれにせよ、強気派には不利な状況であり、このままずるずる価格が下がりやすく、サポートは破られる可能性が高い事を意味します。


そして、レジスタンスエリア(抵抗線)の上部で価格が止まる場合はその逆となります。買い圧力が強いまま、もしくは売り圧力が極端に少ない事を意味し、ブレイクアウトが起こりやすい状況であると判断できます。


負けトレーダーから利益を奪う支持線と抵抗線の取引戦略

 支持線と抵抗線はほとんどのトレーダーが使用する為、トレーダーから多くの注目を集めます。反転を狙う逆張りトレーダーもいれば、ブレイクアウトを狙うトレーダーもいるのです。

 取引はゼロサムゲームなので、反転トレードをするトレーダーが利益を得るためには、ブレイクアウトのトレーダーは必ず負ける必要があります。

 そして、反対にブレイクアウト・トレーダーが利益を得るためには、逆張りトレーダーは負けなければならないのです。

 では、ブレイクアウト・トレーダーから利益を得るために、どのような支持抵抗線を使った戦略をとるべきなのでしょうか。

 あなたがすべきことは以下の通りです。

  1. サポート&レジスタンス(SR)のエリアに印をつける。
  2. SRへの方向性のある動きを待つ
  3. SRで価格が拒否されるのを待つ
  4. 次のローソク足でエントリーし、ストップロスはスイングハイ/ローを超えて設定。
  5. スイングの高値/安値で利食いする

 1.サポート&レジスタンスのエリアをマークする

SRへの値動きの移動を待ちます。

価格の否定を確認します。

その後、サポートエリアを抜け切った、次のローソク足でエントリー、損切りは抵抗エリアを超えたポイントに設定します。

前回の値動きの高値/安値で利益を確定。

 この取引戦略も「聖杯」ではないことを理解してください。ブレイクアウト・トレーダーに負けることもあるだろうし、ブレイクアウト・トレーダーがあなたに負けることもあるのです。

 長期的に生き残る唯一の方法は、適切なリスク管理です。従って、各取引のリスクは口座の1%以下にすることをお勧めします。

 以上が、ほとんどのトレーダーが知らない別の視点から支持抵抗線を見る方法と戦略になります。これらをブラッシュアップする事で期待値は上がってきます。

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