【2022年はFX爆益の年】世界各国の中央銀行政策金利予測まとめ

2021年は新型コロナウイルスによる世界経済の打撃から立ち直るため、世界的な金融緩和が進み、その結果としてほとんどの国の主要株価指数は上昇しました。

投資家からしてみればボーナスゲームの一年です。資産を大幅に増加させた人がほとんどではないでしょうか。 私もその一人です。

しかしこの世界的な金融緩和はいつか終わりが必ずきます。世界各国は徐々にその終わりを示唆し始めているのです。

本日は世界経済や国際金融、国際政治に疎い人に向けて2021年12月29日現在の世界各国の政策金利についての動きと現時点での予測と動向をまとめていきます。

この政策金利が切り替わるタイミングは、FXや株式投資で大きく利益を出すタイミングになります。今回の記事を理解する事で2022年のトレードの実績を大きく変える知識になります。

■目次

  • 政策金利とは
  • 景気と政策金利の関係
  • 政策金利と為替レート、FXの関係性
  • 世界各国の中央銀行政策金利推移
  • 2022年主要中央銀行の金利政策と予測まとめ

【中央銀行政策金利とは】

政策金利は、中央銀行が、一般の銀行(市中銀行)に融資する際の金利のことです。英語ではbank rateと言います。

政策金利は中央銀行の金融政策によって決められ、景気が良い場合には高く設定され、景気が悪い場合には低く設定されます。これによって、景気が良い場合には預貯金やローンの金利が上がり、通貨の流通が抑えられるのです。

景気が悪い場合には金利が低くなり、通貨の流通を促進する意味合いを持たせることになります。

私たちが日々の生活で触れる、国の全ての金利(預金金利、住宅ローンなど)は政策金利を元に決まるのです。

景気と政策金利の関係

もう少し詳しく見ていきます。景気と政策金利にはどのような関係があるのでしょうか。経済活動の中で景気は循環しており、当然景気が良い時、悪い時があります。

その際に景気が過熱しすぎたり、冷え込みすぎたりしない様に中央銀行は政策金利をコントロールし景気の安定化を目指します。

金利と景気の基本関係

■好景気の際の政策金利

景気が良いときは経済の過熱感によるインフレ率上昇を抑える目的で中央銀行は政策金利を引き上げます。高い金利により企業は資金調達がしづらくなり、設備投資などの経済活動が抑制されます。

■不景気の際の政策金利

逆に景気が失速している時はインフレ率低下を抑える目的で中央銀行は政策金利を引き下げます。企業は低い金利で資金を調達することで、設備投資などの経済活動が活発になります。

■日本の金利の推移

日本の場合2016年1月にマイナス金利が導入されて以降この政策金利はマイナスで設定されており、この事からも日本経済は停滞している事がわかります。

政策金利を引き下げているのにも関わらず景気がなかなか上向かないのが現在の日本の問題点なのです。

【政策金利と為替レート、FXの関係性】

政策金利と為替レートの関係性

政策金利は大きく為替相場に影響を与えます。現在の日本政府の経済対策として、為替を円安に誘導する事を目指しています。これもマイナス金利を導入している意図とされています。

政策金利と為替レートには深い関係性があり、金利は為替レートが動く重要な要因の一つになります。

この理由は世界の金融市場の中で資金が常に有望な運用先に移動する傾向があるからです。

例えば、2国間の政策金利に差がある場合は金利の低い通貨が売られ、金利の高い通貨が買われやすくなります。この理由は、金利が高い通貨を保有する(低い通貨を売る)場合、金利(スワップ)を受け取れる為需要が増加しやすい傾向になるのです。

また、金融政策発表の中でも特に政策金利の注目度は最も高く、事前予想と異なる結果となった場合はマーケットが大きく動きます。

現時点で利上げが市場に織り込み済みなのかがとても重要となります。利上げが起こらない前提であったのにも関わらず、サプライズでの利上げ発表が起こった際には、その利上げ通貨は通貨高へと動きます。

例えば、2021年12月16日にイギリスの中央銀行が主要政策金利を0.1%から0.25%に引き上げることをサプライズで決定しました。

その際のJPY/GBPの値動きが、下のグラフです。

サプライズ利上げが起こったイギリスのポンドは通貨高のポンド高へ、マイナス金利を維持している日本円は通貨安の円安へと大きく値動きが起こりました。

2021年6〜2022年1月JPY/GBPチャート

金利の高い通貨のほうが買われやすい

この様に、一般的には金利が高い国や地域の通貨は買われ、金利が低い国や地域の通貨は売られやすくなります。

中央銀行の基本的な動きとして、景気が過熱してくると政策金利を引き上げます。政策金利を引き上げると、その国全体の金利が上がります。

金利が高い国や地域では、預金の金利も債券の金利なども比例して高くなるので、金利が低い国の金融商品に投資するよりは金利が高い国に投資する方が投資家としては利益が多くなります。

この様な理由から、ある二国間の金利差が広がると、金利が低い国の通貨を売り金利が高い国の通貨を買って投資をする人が増えます。すると、金利が低い国の通貨は安くなり、金利が高い国の通貨は需要が増えやすくなる為、高くなりやすい傾向が生まれるのです。

金利通貨高の通貨を買い、金利が低い通貨を売る事で利益が出るのです。

【世界の中央銀行の政策金利推移】

現在の世界は新型コロナウイルスの経済打撃から立ち直りかけており、金融緩和を止め、利上げを試みる国が増えてきているタイミングです。

世界経済の傾向としては、コロナショックの様な大きな経済危機が起こった際には、中央銀行は金融緩和を行う事で、不況からの脱却を測ります。

金利についての詳しい内容は過去に記事を作成していますので読んでみて下さい。

下の画像は2021年12月現在の主要国の中央銀行の金利です。この様にニュージーランドドルの金利が一番高く、スイス中銀の金利が一番低い状態です。

現在、世界でマイナス金利政策を打ち出しているのは日本とスイスの2カ国であり、リスクオフ通貨や安全資産と呼ばれている通貨の国がマイナス金利政策を行っています。

その2ケ国以外は金利がある、もしくは0の状態です。

世界の中央銀行金利

現在の世界経済が特に注目をしているのが今後のアメリカの政策金利の行方です。

アメリカの現在の政策金利は0.25%であり、リーマンショック以降の最大金利は2019年の6月頃の2.5%が金利の最大のピークでした。アメリカ経済の回復とインフレ率の増加に伴い金利を上げる事が予測されています。

現状の市場予測では、23年3回、24年2回と3年間で計8回の利上げを行う事が現時点では織り込まれています。

米国政策金利推移

各国の中央銀行の政策金利推移

上の画像は世界各国の金利の推移です。政治経済の不安定なトルコの金利を除き、リーマンショック以降の世界各国の為替の金利は、近年に近づけば近づくほど減少傾向にありました。

その金利を取れない世界の状況から、金利を上げる動きに世界が方向転換をし始めているタイミングなのです。

つまり言い換えると、この金利を取ることが出来なくなった世界から、金利を取っても経済金融が成り立つ世界に戻そうとしている段階なのです。

余談にはなりますが、トルコリラの様な新興国通貨は米ドルや日本円などの先進国通貨に比べ金利が高い傾向にあります。この理由は様々な要因がありますが、先進国に比べ後進国は政治経済状況が不安定であり、先進国よりも信用が低くお金が集まり難い事から、金利を高くする事で世界のお金を集め、自国通貨価値を引き上げようとする、もしくは価値の維持を図る傾向があるのです。

2022年主要中央銀行の金利政策と予測まとめ

前述したとおり、現在の世界の中央銀行は変化の岐路に立たされています。

中央銀行の中にはインフレの脅威に直面しており、アメリカやイギリスの様にその対処に向かう中央銀行もあれば、日本銀行の様に経済成長の促進に焦点を合わせ続ける銀行もあります。

この世界各国の中央銀行の動きは2022年に大きく分岐していく事が見込まれています。

この世界各国の中央銀行の政策金利が変わるタイミングは、世界各国の動きにギャップを生み、そのギャップにボラティリティが発生します。それは利益を生むタイミングとなるのです。

下の画像は中央銀行の金融政策のカレンダーと市場予測の一覧とまとめになります。

■米国連邦準備制度

  • 現在のフェデラルファンド金利(上限):0.25%
  • 2022年末の政策金利経済予測:1%
  • 2023年末の政策金利経済予測:2%

■欧州中央銀行

  • 現在の預金利率:-0.5%
  • 2022年末の政策金利経済予測:-0.5%
  • 2023年末の政策金利経済予測:-0.5%

日本銀行

  • 現在の政策金利バランス:-0.1%
  • 2022年末の政策金利経済予測:-0.1%
  • 2023年末の政策金利経済予測:0%

■イングランド銀行

  • 現在の銀行金利:0.25%
  • 2022年末の政策金利経済予測:0.5%
  • 2023年末の政策金利経済予測:1%

カナダ銀行

  • 現在のオーバーナイト貸出金利:0.25%
  • 2022年末の政策金利経済予測:1%
  • 2023年末の政策金利経済予測:2%

いかがだったでしょうか。今回の記事を自分の知識にして、FXや株式投資を行ってみて下さい。あなたの世界が変わるのではないでしょうか。

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