空売り比率とは
空売り比率とは、ある銘柄の空売り株式数をその銘柄の一日平均売買高で割ったものです。簡単に言うと、この比率は、投資家が、ある銘柄が一日の平均取引量に対して大きく空売りされているか、空売りされていないかを非常に迅速に知るのに役立ちます。
◆重要なポイント
・空売り比率は、ある銘柄が取引量に対してどれだけ大量に空売りされているかを素早く知ることができる方法です。
・空売り比率は、すべての空売り株がカバーされるか、公開市場で買い戻されるまでに何日かかるかを示しています。
・空売り比率と空売りは同じではありません。空売りは、市場で空売りされている株式の総数を測定します。
・ニュースやイベントが取引量に影響を与え、比率が拡大または縮小する可能性があるため、常に実際の空売り残高や取引量と比較する必要があります。
空売り比率（％）＝一日の空売り金額÷一日の合計売り金額×100
空売り比率が教えてくれること
比率は、株式の平均取引量に対して空売り株数が多いか少ないかを投資家に知らせます。比率は、空売り株数に基づいて上昇または下降することができます。しかし、出来高レベルの変化に応じて上昇または下降することもあります。
◆空売り比率の使用例
下のテスラチャートは、空売り比率、空売り株数、一日の平均売買高を示しています。この例では、空売り比率の上昇が必ずしも空売りの上昇と一致しないことがわかります。
2016年7月と8月は、空売り株数が減少しているにもかかわらず、空売り比率が上昇しました。それは、その間に1日平均出来高が大きく減少したためです。さらに、2018年には、同銘柄の1日平均出来高が順調に増加していたため、空売り比率が上昇しているにもかかわらず、空売り比率は順調に低下していました。
◆空売り比率と空売り残高の違い
空売り比率と空売り残高は同じではないことを覚えておくことが必要です。
空売り残高は、市場で空売りされている株式の総数を測定します。
空売り比率は、市場で空売りされている株式がすべてカバーされるのに何日かかるかを測定するために使用される数式です。
◆空売り比率を利用することの限界
空売り比率にはいくつかの欠点があり、第一に、定期的に更新されていないことが挙げられます。空売り情報は2週間ごとに報告され、通常、その月の15日と最終日の時点のものです。情報が公表されるまでには数日かかり、その間に市場の空売り株数はすでに変化している可能性があります。
さらに、ニュースやイベントが取引量に影響を与え、比率が拡大または縮小する可能性も考慮する必要があります。比率は、全体像を把握するために、常に実際の空売り残高や取引量と比較する必要があります。
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