株式投資において、特に日本市場の株式市場の株価の値動きを左右させる力を持っているのが機関投資家です。

彼らは金融業界では『クジラ』とも言われています。

『クジラ』と言われるその理由は、個人とは比べ物にならないほどの莫大な資金を使って市場をいう海を泳ぎ、個人投資家という小魚を餌にしているからこの様に呼ばれています。

鯨の様に最強の生物を打ち負かす事は、ほとんど不可能です。そんな生物が存在している中で私たち個人投資家はどの様に立ち振る舞えば良いのでしょうか。

そのヒントとなる生物が『コバンザメ』です。鯨などの大量に捕食をする動物にぴたりとくっ付いて、餌などのおこぼれを食して生活しているユニークな魚です。

もし、私たち個人投資家が市場を大きく動かし流れを生み出す鯨にうまくついていくコバンザメの様な事ができれば、利益を上げる事ができると思いませんか?

機関投資家についての基礎知識とその動きを利用する方法を過去の記事で一部公開していますが、今回は、前回に引き続き機関投資家の動きを利用し個人投資家が利益を上げる方法についてお教えします。

■目次

  • 機関投資家とは
  • 機関投資家の空売りポジションを見る方法
  • 機関投資家の保有銘柄の把握方法
  • 個別銘柄における空売り情報の判断方法
  • 機関投資家の取引情報を使った6502東芝のシナリオ
  • まとめ

【機関投資家とは】
Photo by Charles Parker on Pexels.com

 機関投資家とは、生命保険会社、損害保険会社、信託銀行、普通銀行、信用金庫、年金基金、共済組合、農協、政府系金融機関など、大量の資金を使って株式や債券で運用を行う大口投資家のことをいいます。

 一般的に機関投資家の特徴としては、あまり短期間での売買をしないのが通常です。優良企業の株をじっくりリサーチしたうえで買いの判断を下し、長期的な企業の成長や経済の状況を見ながら運用し、上昇トレンドに乗り始めるとまとまった資金で買い足していくというスタンスの機関投資家が多く存在します。

また、下降トレンドになった際には機関投資家の大量の売りが出る事があります。そういう機関投資家の動きを把握するには、出来高を見ると機関投資家が動いたかどうかが表れます。大きな株価の値動きが起こっている際には決まって出来高が増加します。

出来高とは期間中に成立した売買の数量の事です。株式の場合、1日、1週間など、ある一定期間内に売買が成立した株数を指します。銘柄毎以外にも、市場全体や指標での出来高も評価できます。

一般的には「出来高は株価に先行する」といわれる事もあり、市場の活性度を測るバロメーターとして使われます。私達の様な個人投資家は出来高を参考にすることで機関投資家の売買タイミングを計る事ができるのです。

機関投資家の動きが株式投資、おいて重要になるその理由としては、東京証券取引所(東証)の株式の8割以上は機関投資家が保有しているからです。

下記の円グラフでいけば個人投資家は株式市場にたった17%しかいません。その中で外国人機関投資家の保有割合は3割ほどです。ヘッジファンド等で日本の株式・債券を利用しています。

画像1

 この様な個人投資家と、機関投資家とのパワーバランスから見ても、機関投資家の動きが市場に大きな影響力があるのは紛れもない事実であり、個人投資家が束になってかかっても株式市場の値動きにはさほど影響が出ない事が分かります。

即ち、機関投資家が株価を動かし、その株価の動きについていく事が私たち個人投資家がかつ唯一の方法と言っても過言ではないのです。

機関投資家という、鯨についておこぼれをもらって生きるコバンザメになるのです。

では、具体的にどの様にすれば機関投資家の動きを知り便乗する事が出来るのか、本日の本題に入っていきます。

【機関投資家の空売りポジションをみる方法】

 外国人機関投資家としては、JPモルガン証券やゴールドマンサックス、日本の機関投資家だと野村證券などがあります。年金運用基金GPIFもこの機関投資家に属します。

下の画像は9月10日現在の空売り時価総額と売増金額のグラフです。

 https://karauri.net/

また、米国のヘッジファンドは、3か月ごとに米国株式のポジションを開示しないといけないとい規則があり、どの様な株式を保有しているかは調べると分かります。

その様な米国ヘッジファンドや機関投資家の開示しなければならない空売りポジションを見ていきます。

例えば、ゴールドマンサックスやJPモルガン証券などの空売りを行っている機関投資家の現在の空売りポジションも上記サイトで見る事ができます。

例えば2021年9月8日現在のJPモルガンチェイス(米国最大手証券会社)の空売り比率を見ていきます。

 この「空売り機関の情報」の下に「空売りポジション」が出てきます。2021年9月8日現在では、売増が27億865万円、返済が26億8807万円です。

 どの様な銘柄を空売りしているのか、その株式数まで分かります。

現時点で機関投資家が空売りを仕掛けているという事は、期限が来るか返済をすれば買い注文となる為上昇を引き起こします。

この様な情報を基に、下落している銘柄や、低迷している銘柄の浮上を狙う事ができます。

【機関投資家の保有銘柄の把握方法】

 例えば上記のJPモルガン証券会社の空売り保有銘柄を見ていくと、一番多く空売りを仕掛けている銘柄に6502東芝が見つかります。

JPモルガンによる、この東芝への空売りの推移を見ていくと9月に入ってから空売りを仕掛け始めている事が分かります。

これらの情報と株の値動きの推移を見比べます。

JPモルガンは現時点で東芝を買われすぎであると判断している可能性があります。

今後別の機関投資家の空売りが増えてきた場合、これを逆手にとって、空売りの決済が起こりそうなタイミング(6ヶ月以内)でロングで短期から中期投資を行うのも一つです。

この情報だけで、取引の根拠とするのは危険ではありますが、取引の一つの根拠にするには優良な情報ではないでしょうか。

【個別銘柄における空売り情報の判断方法】

①個別銘柄機関投資家空売り情報の確認

 今回も個別銘柄6502東芝を例に取って話をしていきます。

先程のURLから空売り情報を見ていくと、下部に大量保有報告と空売り情報を把握する事ができます。今回の2021年9月11日現在の東芝の大量保有はなく分散された買いが入っている事が確認できます。

注目すべきは空売り情報という赤と青の円グラフです。空売り保有の63.2%がJPモルガンです。

現在は一時空売りが解消されたが、また空売りを機関投資家が始めてきたタイミングであると考える事ができます。

②同銘柄の信用買いの情報をチェック

同じく6502東芝の取引情報を詳しく見ていきます。買い残高1,550,700株に対して、売り残高が213,400株です。

一番右の欄に記載されているのは、買い残高に対し売り残高がどのくらいの比率かを表しており、買い越しが7.27倍あるという事です。つまり現時点では上昇傾向にある銘柄である事が判断できます。

即ち現時点では、買い圧力が強い状態という事になり、もしこの倍率が0以下の場合は、売り越しているという事になり株価は下落しやすい銘柄と判断できます。

上の表では、信用取引を行っている人は制度という欄に分類されます。

つまり、信用取引を行っている制度欄に分類されている投資家達は期限が来ると、『買い』の人は『売り』、『売り』の人は『買い』という現時点とは逆の注文が必ず入り、取引が行われるのです。

機関投資家の開示されている情報で、6カ月以内に必ず起こる取引とその数量が分かるのです。

③個別銘柄の空売り比率を見る

空売り比率とは信用取引にて、空売り(新規売り)されたまま買い戻されていない株数の比率のことです。空売り比率が上昇すると、ショートカバー(空売りの買い戻し)の期待が高まることから、株価上昇のきっかけとなることがあります。50万株の売り残がある銘柄の一日の出来高が100万株の場合、空売り比率は50%になります。

一般的には、20~30%が通常の状態で、20%を切ってくると、高値圏で株価下落のサインを示し、30%を超えてくると、底値圏で株価底打ちのサインを示していると言われています。

https://shortinterest.jp/

【機関投資家の取引情報を使った6502東芝のシナリオ】

例えば信用買い残高が高く、信用倍率が高い現状の6502東芝の様な株の場合、株価がファンダメンテル的な要因で大きく急落すれば、その信用買いのポジションを持っていた投資家は含み損に耐えきれず追証になったり、手放さないといけなくなる事が予測されます。

その自動的な売りの決済と下落の流れに利益を出そうとする、空売り勢もショート(売り)で入ってくる事で一段と下げ幅が大きくなる事が予測できます。

世界の金融相場でテーパリングが示唆され始めている今の市場では、十分に考えうるシナリオになるのではないでしょうか?

何れにせよ、世界の経済金融ニュースは必ずチェックする事をお勧めします。今は世界の金融システムが間違いなく変わるタイミングです。

【まとめ】

 機関投資家の空売りのポジションを把握すれば、株価の値動きの仮説を立てる事ができます。これを利用した上で勝負すれば勝つ確率は多少ですが確実に上がるのではないでしょうか。

 個人投資家は相場において一番不利な存在です。

当然個人投資家が束になっても株価は動かすことはできません。(近年ではゲームストップ事件などまれな事件もありますが。。)ならば、機関投資家の動きを把握して、その波に乗って利益を上げるのが賢い方法なのではないでしょうか。

 投資で勝つ精度と確率を上げるためには本日記載したような機関投資家の動きは把握しておいて損はありません。自分が所有する銘柄、取引予定銘柄の機関投資家の動きはぜひ把握しておく事をお勧めします。

 この機関投資家の動きを考慮してトレードをする事は株式投資で勝つ為の近道だと私は考えます。皆さんも実践してみてはいかがでしょうか。

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