【ジャクソンホール会議とは?】パウエルスピーチまとめ・コンセンサス予想

【ジャクソンホール会議とは?】パウエルスピーチまとめ・コンセンサス予想

 

ジャクソンホール会議とは?

 アメリカ西部ワイオミング州ジャクソンホールにあるロッキー山脈を一望できる高原リゾート地のホテルで開催される経済についてのシンポジウムです。ジャクソンホール会議とも呼ばれます。

 FRB・連邦準備制度理事会を構成する地区連銀の1つ、カンザスシティ連銀の主催で1978年に始まった歴史ある会議で、1982年からジャクソンホールで開かれています。

 アメリカやユーロ圏、イギリス、カナダ、日本など主要な国の中央銀行総裁や幹部、経済学者、著名なエコノミストが参加。避暑地の涼しい気候の中、参加者はざっくばらんに世界経済や金融政策の課題について議論を交わします。

 ちなみに余談ですが、大自然あふれるイエローストーン国立公園はこのジャクソンホールの空港が玄関口の1つとなっています。

なぜ、注目されるのか?

 G7とかG20とか政府主催の国際会議はたくさんあるけれど、中央銀行のトップたちがひざをつきあわせて、筋書きなしで真剣な議論を交わす場という機会は貴重な機会です。会場は招待された人だけしか入れず、通訳は一切なし。金融政策について、極めてハイレベルの意見が飛び交うとされています。

 そして何よりこの会議を有名にしているのは発言内容が金融市場に大きな影響を及ぼします。中央銀行幹部の発言によって株式や為替など金融市場が大きく動いたことが何度もあり、メディアはテントを張って中継するなど毎年、世界が注目します。

 今後の世界経済・世界の金融政策の方向性が決まると言っても過言ではないのです。

2022年8月27日FRB議長スピーチまとめ

日本時間8月27日パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、インフレ対策への決意を疑う投資家に対し、金利は上昇し、「しばらくの間」そこにとどまるだろうとの新たな警告を発した。

 ジャクソンホールでのFRBパウエル議長のスピーチで、このインフレとの戦いの継続、つまり金利の引き上げの継続は強調され、、中央銀行は物価を冷やすための戦いにおいて躊躇をしないという姿勢を見せた。

 パウエル議長は、ワイオミング州のグランドティトン国立公園で開催されたFRBの年次総会で、「物価の安定を回復するには、しばらくの間、制限的な政策スタンスを維持する必要があるだろう」と聴衆に語った。

 彼のスピーチで最も注目されたフレーズが、「歴史的なインフレ率の記録は、時期尚早な政策緩和を強く警戒している」です。

 結果として、このメッセージが伝わると株式市場がネガティブに反応し、株価は急落、S&P500種株価指数は3.4%安で6月中旬以来最悪の終値となった。

 FRBが好むインフレ指標は目標からかけ離れる
7月のPCE指数は年率6.3%の上昇で、FRBの目標である2%には程遠い。

 米国経済に関する最近の読みは、労働市場は依然として堅調であるものの、反対に住宅市場を中心に需要が冷え込んでいるところもあり、多くのエコノミストが来年は景気後退の深刻なリスクがあると見ているなど、コンセンサスはまちまちであるが、ポジティブな予想ではあまりない。

 パウエルは、インフレ率が低下に転じるまで持続的な引き締め政策を実行することは、家計や企業に「何らかの痛み」をもたらすことになると綴ったのだ。

 インフレを抑える為の政策は「ここではソフトランディングという話はない」と述べた。

 今回、政策の引き締めを約束した理由に、「今後の利上げに信憑性を与え、ネガティブサプライズを起こさせない」事が目的としている事が考えられる。

 パウエル議長の発言は、米国の中央銀行が過去40年間で最も高いインフレに直面している中で、世界中の政策立案者が集まるリトリートでの発言である。1年前のジャクソンホールでのパウエル議長の講演では、物価上昇圧力は狭い範囲に限られ、いずれ収束すると主張していた。

過去2回の会合でそれぞれ75bpの利上げを行い、来月の会合でも同じことを行う可能性があると示唆した。パウエル議長は、9月の利上げ幅は入ってくるデータの「全体性」によって決定されると述べた。


・パウエル議長、厳しい口調で金利がしばらく高止まりする可能性があると発言
・ジャクソンホール最新情報。メスター氏、CPIをピークと呼ぶのは時期尚早と指摘
・米国終盤、FRBのタカ派発言で株価は下落。マーケット・ラップ
・FRBの政策担当者は会議の傍聴席で、メッセージに沿った発言をした。

 アトランタ連銀のボスティック総裁はパウエル議長の発言に先立ち、ブルームバーグ・テレビに「我々の政策がわずかに制限的なものになるのを見たい」と語り、現在の水準より100~125bp上昇するはずだとの考えを付け加えた。「そこに留まるという点では、長い間そこに留まるべきだと思う」と述べた。つまり金利の引き上げを中期的に行うべきという考えである。

 ボスティック氏は、インフレが下降し始める前にまず経済が弱くなる必要があり、そのような変化には通常、FRBが18ヶ月から2年間、金利を高い水準で維持することが必要だと述べた。

 しかし、ボスティック氏は、パンデミックの間、経済はより迅速に進化してきたと述べた。”インフレの動きが過去に見たものより速くなる可能性がある “とボスティックは言った。”現実は、何が起こるかわからない “と。

◆市場のコンセンサス推察

・インフレの抑制がマストであり、金融引き締めは短期的には終わりづらい
・景気よりもインフレを抑制する事を優先的に強行で行う
・今回の発言で、景気後退リスクは大きく折り込まれた

・株価はファンダメンタルズの好材料が出なければ下落トレンド
・インフレ率やCPIが下落すればポジティブに動き易い

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